2007年7月20日 (金)

「女ですもの」

Book 女ですもの

著者:内田 春菊,よしもと ばなな
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ほぼ共感を持って読めたのですが、おふた方が「自分たちは枠外」を強調するところ、なんかひっかかりました。
なんでかな? 
活躍ぶりは確かに「枠外」だけど、生き方とか、考え方は「枠外」とは言わないでほしいからかも。
「枠外」と言ってしまうことで、逃げてるように感じるからかなぁ。別に逃げたっていいのだけど。
最近「憲法はまだか」で、たたかう話しを読んだのと、政治活動とが重なって、そんな風に感じたのかもしれません。政治的な主張を持つことを「枠外」とする日本の風潮に逆らいたいから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月19日 (木)

「ジェンダー平等の経済学」

ジェンダー平等の経済学―男女の発達を担う福祉国家へ Book ジェンダー平等の経済学―男女の発達を担う福祉国家へ

著者:二宮 厚美
販売元:新日本出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

読み進めるのに資本論並みに頭を使います(ゼィゼィ;イヤ、資本論読破できてないっすけど)が、ジェンダー問題を学ぶ人には、必読文献です。
女性の立場で、ここまで冷徹に問題を整理するのは相当難しいかも。能力の問題ではなくて、感情的に受け付けなくて、よく読み返して納得するところがあったという点で。
「支配」と「差別」の違いとか、男性が女性を差別する(2者)部分と、資本が男性と女性を差別する(3者)部分の分析とか。
「ちょっとまってよ、じゃ女性がこういう目に逢う場合、原因は男性にはないわけ!?」と納得がいかなくなるわけです。

しかし、最終的には納得しました&目からウロコが何枚も落ちました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月28日 (火)

「タケ子」

タケ子 Book タケ子

著者:稲光 宏子
販売元:新日本出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 前半は「いわゆるスーパーウーマンの物語だなぁ」とちょっとひきつつ読んでいたのですが、後半は気持ちよく泣かせてもらいました。
 終戦を迎えたころの病院の活動家の雰囲気や成長の様子も興味深いですが、暴力を辞さない野蛮な権力側のやり口、親や家庭の事情をたてに懐柔する卑怯さなど、当時の権力者の悪辣さとその尻馬にのる人たちの汚さがよく描かれていました。
 現代はこんなに単純な時代ではないけれど、ちょっぴり勇気をもらいました。(タケ子にではなく、ともにたたかった看護師たちに)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月23日 (月)

「もっとことばに出そう!」

もっとことばに出そう!自分の気持ち―「素直に話す」55のヒント Book もっとことばに出そう!自分の気持ち―「素直に話す」55のヒント

著者:森田 汐生
販売元:すばる舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 「アサーティブ」に話そう、などと使われますが、漠然とこういう意味かな、という読み方をしていました。
 話し合いによる解決、が大事な時代。大きな問題(平和や民主主義)でも、身近な問題(夫や子どもとの対話)でも役に立つ技術、思想だと思います。
 この本は、入門書としてとても分かりやすく、4コマ漫画+文章という形式(子育てハッピーアドバイスの先駆か)で、読みやすいと思います。
 人間関係でトラブりがちな人へ、おすすめです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 9日 (月)

「いじめられる女がパワーをとりもどす」

いじめられる女がパワーをとりもどす―心理的虐待から自分を救う Book いじめられる女がパワーをとりもどす―心理的虐待から自分を救う

著者:ビバリー エンゲル
販売元:学陽書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 今、子育ての世界では「自己肯定感」を育てることが強調されていますが、親の私たちの自己肯定感が低いことが問題のような気がします。特に、女性(母親)は、心理的虐待に遭いやすい。この本はそうした大人向けの本。男性にも読んでほしい一冊です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月24日 (日)

「はちみつバイブレーション」

はちみつバイブレーション Book はちみつバイブレーション

著者:北原 みのり
販売元:河出書房新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 色々学びつづけていないと「自分らしさ」なんてすぐに「常識」やら「流行」やらに流されてしまいます。中でも「ジェンダー」、「性」の問題はそう。好奇の目でなく、男性にも読んでほしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月29日 (土)

「ワイルドハンズ・ティーチャーズ」

ワイルドハンズ・ティーチャーズ Book ワイルドハンズ・ティーチャーズ

著者:内田 春菊
販売元:主婦と生活社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 内田春菊氏の本は、つい買ってしまう。その考え方や生き方と自分の考えを比較する、基準点(?)のような存在になっているかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月15日 (土)

「与謝野晶子とその時代」

Book 与謝野晶子とその時代―女性解放と歌人の人生

著者:入江 春行
販売元:新日本出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 急に興味がわいて、与謝野晶子についての本を4~5冊読んでみましたが、この本が一番知りたかったことが書いてありました。あとは与謝野晶子本人の著作に当たるしかなさそうですが、そこまでできるかな?
 与謝野晶子と平塚らいてうの論争については、論争した時点については、与謝野晶子の方が私の考えに近い……というか、平塚らいてうの論立てに弱点があったように思います。(平塚らいてう「子どもは社会、国家のもの」与謝野晶子「子どもは誰のものでもない、子ども自身のもの」など) 教育委員会についてなど、政治に関わる評論もたくさん書いており、その見識の広さも、与謝野晶子についての認識を改めさせられました。
 与謝野晶子の晩年について書いたものをもう少し読んでみたいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月17日 (土)

「愛という名の支配」

愛という名の支配 Book 愛という名の支配 

著者:田嶋 陽子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する 

 田嶋陽子さんのフェミニズムを、自分の人生をふりかえりつつ分かりやすく語ったエッセイ。
 「自己決定権」を確立していない人間(=多くの女性がおちいりやすい)の特徴に、自分も思い当たるフシが多々あり、考えさせられました。
 『マルクス主義』についての偏見がはなはだしいところも興味深い。社民党とのおつきあいを考えれば、社民党の理論がこんなものなのね、と思われるのですが、現在の資本主義の中でのフェミニズム、資本主義で育つ個人主義の意義、は科学的社会主義の立場からなら明らかなのになぁ、とちょっと残念。
 人の影響を受けやすい人、相手にうまく自分の考えが伝えられない人、それが悩みになっている人は一読の価値があるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「バリバリのハト派」

バリバリのハト派―女子供カルチャー反戦論 Book バリバリのハト派―女子供カルチャー反戦論

著者:荷宮 和子
販売元:晶文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 「戦争と差別を許さない女子供文化」を支持する、という主張はいいし、池波正太郎のエッセイについては素直に読めた。
 しかし、団塊の世代および団塊ジュニア(私のことだ)への敵愾心にはビビります。そうしないと平和だの平等だの博愛だのをとなえられないからなのか? それとも、この憎悪は妥当なもので、団塊の世代と団塊ジュニアには戦争と差別に迎合する背景があるということなのか……。私自身、親の世代に対しては含むところがあるし、自分も同世代の中で違和感を感じるし。素直に読めないのは、著者が自分の世代は「まっとうだ」と激しく主張してしまうからかも。同罪だと思うのだけど。
 「2ちゃんねる的なるものとは何か」で、低レベルで無責任な書き込みを「アホである」と切って捨てるのには違和感があるけれど、ネット上での「あからさまな差別の肯定」と現実社会での「身分の階層化・収入格差の進行」が重なるとの見方はさすがです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「対岸の彼女」

対岸の彼女 Book 対岸の彼女 

著者:角田 光代
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する 

 検査入院が必要になって、購入して読みました。またしても「30女」本……
 私より少し上の世代の女性にとってはリアル、と思うけど、下の世代には意味不明になる本かも。
 読後感はいいし、なつかしい感じもする。女性の友情って、そういうトコあるある、と共感するところもある。
 イマイチひっかかるのは、「仕事に出た主婦」の子育てがリアルでないからなのか、主人公たちと「いやな人たち(公園の主婦、保育園の主婦、学校のその他おおおぜい)」の分け具合が疑問を生むのか……。それが主題ではないから、これはこれでいいのかな。
 女性には、共通言語としておすすめできる本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「オニババ化する女たち」

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す Book オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す

著者:三砂 ちづる
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 借りて読んだ本。私が目にした書評は酷評でしたが、おもしろい点も多々ありました。(たしかに、子宮口に心があるだの卵子に個性があるだのに至ってはついていけませんが)
 出産の経験のさなかにある身としては、病院の分娩の仕方のどこが問題か、いま科学的な分娩とはどういうものか、など思い当たるフシもあって、参考になりました。不安をあおられて不自然な姿勢で、ろくな情報もなくする出産では、ホルモンも上手く働かず、ひどいお産になる。そうした経験ばかり聞かされていては、次の世代の出産もうまくいかない、など。
 たしかに私も高校で出産のビデオ見たときは「絶対産むのやだ。女に生まれてソンした」と思ったもんな。
 下記の「負け犬~」にも本の中で言及されていますが、この本も「率直さ」が売り。ただし、根拠薄弱な論点も多いので、鵜呑みするのは危険な本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「物は言いよう」

物は言いよう Book 物は言いよう

著者:斎藤 美奈子
販売元:平凡社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 実例をあげて、こんなことがセクハラにあたる、(本書ではFC、フェミコードに抵触する、という概念を提案していますが)と教えてくれます。
 すべてに頷けるわけではないけど、日頃の自分のふるまいについても、おおいに参考になります。
 「女の涙には勝てん」「男はスケベだ」「女だからこそ」「女にしておくのはもったいない」…アレ?と思うけど、すぐに切り返すのがむずかしい一言をズバリ解明。読み物としても、楽しい本です。
 ただし、フェミニズムを理解せず「亡霊」と格闘するフェミニズム攻撃者を斬る一方で、ご自分は共産主義の「亡霊」と格闘されているご様子。著者の斎藤氏には不破さんの本をおすすめしたいところです。(それとも単なる世渡りの手法なの?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「火の女 シャトレ公爵夫人」

火の女 シャトレ侯爵夫人―18世紀フランス、希代の科学者の生涯 Book 火の女 シャトレ侯爵夫人―18世紀フランス、希代の科学者の生涯

著者:辻 由美
販売元:新評論
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ニュートンの「自然哲学の数学的原理」をフランス語訳した18世紀の女性の生涯を小説風に描いた本。
 ヴォルテールとのパートナーシップ、「恋愛の情熱と学問への愛は、人を幸福にする。最大の幸せを与えてくれる愛は他人に依存している。これに対して学問の喜びは自分自身にしか依存していない」とする彼女の「幸福論」など、21世紀の日本に生きる女性からみて、とても魅力的な人物のように思います。
 他に読みたい本(読むべき本?)も山積みの中、読んでしまった;; という感じはありますが、後悔しない1冊でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「二人で紡いだ物語」

二人で紡いだ物語 Book 二人で紡いだ物語

著者:米沢 富美子
販売元:朝日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 世界的物理学者、米沢さんの半生記。ついのめりこんで、寝ている子どもの脇で、夜中までかかって読破してしまいました。
 なにかにチャレンジしたいと思っている人、がんばりたいと思っている人の背中をつよーく押し出してくれる一冊です。そして夫との別れのくだりでは涙が出ることうけあいです。
 尊敬できる人が周りに見いだせない人にもおすすめです。(人を尊敬できる性格が、米沢さんの人生をつくっているとも言えるかもしれませんが…米沢夫婦に尊敬の念を抱かない人もめずらしいと思います)

| | コメント (1) | トラックバック (1)

「生きながら火に焼かれて」

生きながら火に焼かれて Book 生きながら火に焼かれて 

著者:スアド
販売元:ソニーマガジンズ
Amazon.co.jpで詳細を確認する 

 著者が生まれた中東シスヨルダンの集落で、女性たちがどんな状況におかれているか、身内の手で火刑にされた自らの経験をもとにリアルに告発する一冊。
 女性は無権利で奴隷同然のくらしをし、家畜以下の価値だと思われていること、日常的な暴力、女児が産まれるとその場で窒息死させる母親、そして不名誉な振る舞いをしたとうわさされただけで行われる、身内の手による「名誉の殺人」……。
 こんな因習の中で生きていかなければならない人々がいること自体が苦しい。暴力をふるう側の男性だって哀れです。もちろん、「生きる権利」さえ奪われる女性はいうまでもありせんが……。
 そして、こうしたことは貧しさの中から、どこにでも起こりうる問題です。5歳以下の死亡率が、男児より女児の方が明らかに高い国が、たくさんあります。中東、アフリカ、中国、そしてヨーロッパにも。殺され続ける「女の子たち」! 自分の子どものかわいさを考えるだに、なんてことが起きているのかと思うのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「セックス・ボランティア」

セックスボランティア Book セックスボランティア

著者:河合 香織
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 著者が最後の方で自分のセクシュアリティのあり方を考えさせられる取材だったと書いていますが、私の感想も同じ。健常者の性だって、変にタブーだったり、商業を通じてのゆがんだ知識しかない人がたくさんいたり、多くの問題を抱えています。パートナーのいる人たちの性のあり方だって、一時期、セックスレスカップルが話題になったし、DVも騒がれているけど、こうした背景と関わる問題の一部のように思います。
 著者が私と同じ年齢だということもあって、著者の姿勢に共感しながら読みました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「お姫様とジェンダー」

お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 Book お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

著者:若桑 みどり
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ジェンダーに関わる本はそこそこ読んできたつもりでしたが、「目を開かされる」一冊でした。
 こんなに痛烈でおもしろいジェンダー論を、祖母と同年代の人が書いているというのも、刺激になりました。(私の祖母はわりと先進的な考えと生き方の持ち主ですが、日頃まわりにいる年輩の人々は偏見と古い考えに固執した方が多いので、「そういう人もいれば、こんな風に知的に年をとることもできるんだなぁ」と思ったのでした)
 とにかく、一読をおすすめします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「男の戸籍をください」

男の戸籍をください Book 男の戸籍をください 

著者:虎井 まさ衛
販売元:毎日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する 

 性同一性障害で、身体も女から男にした著者が、戸籍を現実に合わせるために奮闘した記録。
 この本はいろいろな意味で興味深く読みました。ひとつには、政治を志すものとして、法律を変えようとする運動のやり方に注目しました。
 もうひとつには、私が性同一性障害とまではいきませんが、自分を「ぼく」といい、女性も恋愛の対象になると思っている人間だということ、同じ戸籍をめぐって、夫婦別姓をのぞんでいることからの興味でした。
 この文章の文体が、私が友人に手紙を書くときの文体に似ていること、この本を読んでいたら、夫が「いよいよあきちゃんはオレと男同士の夫婦(?)になるのか?」と言われたこと、著者の恋愛の仕方がやっぱり自分に似ている気がしたこと…おもしろかったです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「メディアにひそむ母性愛神話」

メディアにひそむ母性愛神話 Book メディアにひそむ母性愛神話 

著者:大日向 雅美
販売元:草土文化
Amazon.co.jpで詳細を確認する 

 「母性愛神話とのたたかい」の続編です。
 朝の連続テレビ小説などをとりあげ、おもしろく読めます。たとえば、「サザエさん」でサザエさんが働きに出る話があります。結論としてサザエさんはマスオさんとの会話で「あなたやこどもたちの方が大切だから働くのをやめる」といいます。これを見ていた、仕事を持つ著者のこどもが悲しそうな顔をする。ホント、「なんてこというの、サザエさん!」です。これを見ていた働くお母さんをもつこどもたちは「うちのお母さんは私が大事じゃないのかも」と思ったのでは?そんな話しが満載の本。ぜひ男の方も読んでみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)